アイスブレイクが現実的には行われにくい理由
アイスブレイク(アイスブレイキング)とは、会議やセミナーや体験学習でのグループワークなどの前に、初対面の参加者同士の抵抗感をなくすために行うコミュニケーション促進のための2人以上で行うグループワークの総称。
少人数でのゲームがよく用いられる。
アイスブレイク - Wikipedia
プロマネの入り口
PM(=プロジェクトマネジメント)をやる上で、ファシリテーションは非常に重要です。一対一の仕事であれば、その仕事に関わるステークホルダーは限定的で当事者同士ですべてをカバーすることができます。しかし、多数対多数の仕事の場合、その仕事に関与する利害関係者は多く、そのため当然成功した場合の対価も大きいのですが、逆に失敗した場合に失うものもまた多いです。
そのため、プロジェクトを炎上しないようにするために、プロジェクトマネジメントが必要です。
プロジェクトマネジメント(プロジェクト管理、英語: Project Management)とはプロジェクトを成功裏に完了させることを目指して行われる活動のことである。これにはプロジェクトを構成する各活動の計画立案、日程表の作成、および進捗管理が含まれる。
システム開発を成功させるためには、プロジェクトを適切に管理することが求められる。
プロジェクトマネジメント - Wikipedia
調整者としての役割が求められる中で、よくプロジェクト全体でアイスブレイキングが行われます。と、ファシリテーション本では語られていますが…
実際は、そんなことありません。今までの数少ないプロジェクト経験と、同じ環境にいる他の人から聞いた話に基づく情報ですが、決して書籍で語られているような、ありていのアイスブレイクが行われることはありません。
なぜアイスブレイクが行われないのか
MECEになっていないけど、思いつくままにその理由を3点ほど。
- 文化的な問題
いわゆる日本的なる文化の中では、欧米的な手法がなじまないことがあります。そもそもアイスブレイクという言葉さえ知られていないこともあります。また、遊びのように捉えられてしまうこともあるので、「そんなことを勤務中にやるなんて…」と思う人がいるかもしれません。逆に、アイスブレイクをやる上で、その効果と必要性をあらかじめ関係者各位に理解してもらうのはとても重要ですね。
- 代替的な手段
いわゆる飲み会です。杯を交わせば、なんたらかんたら…とはよく言われてますね。アルコールが入っているので、コントロールしにくい部分もありますが、現時点ではかなり広く受け入れられた手法だと思います。
- 関与者の流動性
ファシリテーション本では、関与者が一定であることが前提で書かれていますが、現実にはそんなことはありません。異動・出向・転勤・退職といったことでプロジェクトを離れたり、その補填として新たなる人材が追加されたりと、メンバー構成は常に流動性をもっています。そのため、最初にやるべきアイスブレイクは最初からいたメンバーにしか効果が働かず、また後から入ったメンバーに対して改めてアイスブレイクを行うのはなかなか煩雑です。