世代間による一票の格差とそれに対する対抗手段である有効票
今日は都知事選でした。僕も投票に行ってきましたが、当日午後8時点では現職の再選が濃厚のようです。
選挙に行かないと損をする世代
選挙に行かないと損をしてしまう世代があります。それは20代の世代。 統計局のデータを見ていて、あぜんとしてしまいましたが、選挙だと人口比率がもろに影響に出ます。
仮に各世代の投票率が同じだとしても、そもそもの各世代ごとの母集団が違うので、明らかに有効票に占める高齢者の割合は高くなります。そうなると、当然出馬する人は一番ボリュームのあるゾーンの人が幸せになる政策を掲げ、それが最優先で選挙期間中に語られる政策になります。何故なら、選挙に勝たないといけないから。これは学校のテストとかでも一緒ですね。最も人口比率が高いゾーンに受ける政策の方が総得票数を取りにいくのは、学校のテストの試験範囲で配点が多い分野をたくさん勉強するのに似ています。
当然、政策にも世代間によって異なるバイアスがかかっているので、今度は投票率に影響が出ます。自分にとって美味しい政策を掲げる人へ投票し、自分に取って都合の悪い政策を掲げる人への投票する気にはならないでしょう。それでますます、投票率が高いところへ有効な政策を掲げることになり…。と、以下延々と続きます。こういうのが、よく選挙を経済的に、合理的に解説した本に出てくる説明です。
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合理的棄権仮説、合理的無知仮説
こういう話をすると、「じゃあ、投票にいっても無駄じゃん。」ってなるんですが、そういう思考のことを合理的棄権仮説と言います。で、さらに、「じゃあ、選挙とか政治のことを知るのって無駄じゃん。」ってなるのが、合理的無知仮説と言います。どちらも費用対効果の観点から、自分が投票に注ぐエネルギーと、それに対する利益を合理的に鑑みた結果から起こるものです。しかし、これをマイノリティの母集団が行えば、ますます自分たちに不利な結果になります。
なので、とりあえずぽいっと有効票を入れましょう。上記の本にも書いていますが、選ぶ要素がわからなかったら、誰でも良いと思います。自分が有効票を持っていることと、それを世間に対してアピールしていくことがこういう世代間の格差を打ち破る手段なんじゃないかと思います。
とわりと、どこかで聞いた風なことを書いてみました。