パラレルワールド・ラブストーリー

2011年の初めに読んだ本。

 数年ぶりに東野圭吾氏の本を読みましたが、なかなかミステリアスで面白かったです。最後のほうはSFちっくでしたが、この作品の文庫本は10年以上も前に出ているのに、作品の最後のほうに出てきたテクノロジーが世に出ていないことを踏まえると、あんまり古い
感じがしないことに驚きです。

 この本を読んでいて思い出したのは、あの本。

 どちらも時間軸を絶妙にズラした小説。作品の知的な完成度としては、後者の方が上だと思うけれども、前者もなかなか頭をひねる。

ちなみに、イニシエーション・ラブの方は、物語の中で謎解きがされていない。気になる人は、こちら
→ 謎解き『イニシエーション・ラブ』 序章 時系列データ

 小説も著者別じゃなくて、こういうややニッチなジャンル分けがあってもいいと思いました。