2012年1月受験に向けて、08合格の当事者がこの夏考えた受験計画、そのドラフト

タイトル通り、来年の1月に修了考査という試験を受けます。


抬頭一看。
抬頭一看。 / ChiuYun/丘繇




修了考査 - Wikipedia

公認会計士試験に合格した者であって、一般財団法人会計教育研修機構が実施する実務補習(標準課程は3年)を履修し必要単位を収めた者に対し受験資格が与えられる、実務補修の修了試験である。公認会計士となるには、当該修了考査に合格し実務補修を修了する必要がある(公認会計士法第16条第7項)。

この修了考査は、実務補習の内容全体について適切な理解がなされているかどうかを確認するとともに、職業専門家としての実務的な専門能力と適格性の確認を目的とし、筆記の方法で毎年1月に2 日間の日程で日本公認会計士協会が実施するものである[2]。

2010年度:受験者数は3,234名、合格者数は2,246名(合格率69.4%)[3]
2009年度:受験者数は2,145名、合格者数は1,493名(合格率69.6%)[4]
2008年度:受験者数は1,790名、合格者数は1,323名(合格率73.9%)[5]
2007年度:受験者数は1,651名、合格者数は1,186名(合格率71.8%)[6]

以下、修了考査の分析を簡単に行って行きます。

コンテンツ

    • 難易度    〜両隣のどちらに勝つ〜
    • 科目     〜監査・税務やってない〜
    • 予備校    〜与えられる教材はほぼ同じ〜
    • 勉強開始時期 〜早まる勉強開始時期〜
    • 戦略     〜徹底的にラクをしたい〜

難易度

Wikipediaの通り、合格率は比較的高く70%前後で推移しています。偶然70%前後となっているわけがないので、この水準が保たれていることから相対的な試験、つまり受験生の中では偏差値の高いものから合格していき、一定の合格率になるとそこで足切りされることがわかります。要は絶対的な点数奪取が要求されているわけではなく、他の受験生より秀でていれば良いという話。

ただし、総点数の60%が基準となることが平成 23 年度修了考査受験案内に明記されています。また、論文式試験の際と同じように、40%未満で足切りとなる可能性が高いようです。

あくまで、試験は己との戦いですが、イメージとしては、自分が3人がけの机の真ん中に座って、その両隣の人のどちらか一方に確実に勝てればいいということです。

3)合格基準
合格基準は、総点数の 60%を基準として、修了考査運営委員会が相当と認めた得点比率とします。 ただし、満点の 40%に満たない科目が 1 科目でもある者は、不合格となることがあります。

科目

科目   配点  割合
会計実務 300点 25%
監査実務 300点 25%
税務実務 300点 25%
経営実務 200点 17%
法規倫理 100点 8%

配点的には、会計実務・監査実務・税務実務が高くて、逆に経営実務・法規倫理は低いですね。また、仕事上、監査実務・税務実務は、最近は全く触れていませんし、来年の1月までに触れる機会もなさそうです。したがって、他の大手監査法人の監査部門に在籍する方々と比べて、実務的な経験不足は不利な材料になります。それらの観点から、各科目の重み付け、つまりは手をつける順番、時間のかけ方を熟慮する必要がありそうです。

予備校

論文式試験と同様多くの人がやはり予備校を活用します。大手の予備校のTAC、大原を利用する人がほとんどで、逆に言うと(自分も含め)彼らが母集団を構成してくれるため、ほとんどの人が同じ教材に沿って勉強することになり、与えられたテキスト・問題をいかに適切にこなしていくかが合否に影響するものと思われます。

両予備校のまとめは、以下の人のEntryがよくまとまっているので、そちらをご参照。



修了考査対策講座予備校比較 | 某大手監査法人の滞留スタッフが綴る日記

勉強開始時期

ここ数年の受験者が増加傾向にあったことから、なるべく早くスタートを切ろうと思う人が増え、年々勉強の開始時期が平均的に早くなってきているものと思われます。そういう意味では、今年は歴史上最大人数の論文式試験合格者が出た、2008年合格世代が受験するので、この8月下旬時点で勉強を始めている人も結構多いと思います。


現時点で僕はほぼノー勉です。

戦略

ここまでが今年の状況を踏まえた大まかな分析です。これらの分析に加えて、昨年度以前に受験された諸先輩方のBlogなどを拝見し、来年受験する僕がどのような戦略を立てるべきなのか、少し検討してみました。


ラクして合格するための戦略


多くの人が講義を聞いて、テキストを理解して、問題集を回して、答練を解くというスタイルを取るようですが、僕は12月から勉強を始める予定なので、同じ戦略を取るには、時間的に全く足りません。また、当たり前ですが、時間をかければ、確実に点数が伸びるわけでもありません。試験に合格することは最低限クリアすべき具体的な目標ですが、僕は徹底的にラクして合格したいと思っています。


アウトプット⇒インプット


基本的に時間が絶対的に足りないので、アウトプットをして自分の現状を把握し、どこがわからないのか、どの知識を頭に入れないといけないのかを探ります。その後に、必要な部分のみインプットしていきます。具体的には、以下のような手順を考えています。

    1. 昨年度の修了考査の答練と、過去問を解く
    2. 出題されやすい範囲、問題の問われ方、必要となる知識を徹底的に洗い出して分析する
    3. 重要度の高い部分からテキストに付属されている例題を解いていき、暗記する
    4. 今年の答練を解いて、暗記する
    5. 重要度の高い部分からテキストを読み込んでいき、暗記する
    6. 重要度の高い部分から講座を視聴する

日程的なイメージとしては、1,2を3日間でこなして、3~5までをクリスマス(泣)までに仕上げて、6はスキマ時間に出来ればと思います。うん、なんかイケそうな気がしてきました(笑)