会計監査人がコンサルタントとして「転身」するための13の特徴

最近よく監査法人の非監査業務拡大というニュースを聞きます。


監査法人 本業伸び悩み 助言事業へ業務領域拡大

監査法人の報酬 2年ぶり増加 IFRSコンサルなど非監査業務の拡大が一因


なぜ監査法人が新たに非監査業務への着手及び業務割合の拡大を図ったか?については触れませんが、監査法人がそういう業務を行っていくということは、これまで監査だけをやっていた会計士の方も当然そういう仕事をしなければいけないわけです。そこで、自分自身の経験を踏まえ、少し心構え的なものをまとめてみました。一昔前に流行った「プロ」と「アマ」の13の違いのコピペです。


元ネタは「プロ」と「アマ」の違いですが、会計監査人もコンサルタントも両方「プロ」です。会計知識の豊富さや、インチャージ経験、コミュニケーション能力の高さは、区分の対象になりません。両者とも要求されるものです。


両者の違いを、一言で言えば、それは距離感です。プロジェクトや顧客の立場からみて「独立」と「共同」、時間軸からみた「過去」と「未来」。特に、立ち位置の違いは、プロジェクトの様々な場面で表れ、最終的に顧客満足度に表れるものだと思っています。

会計監査人 コンサルタント
1.財務会計という過去の数字を検討する 1.改善という未来の利益を検討する
2.外から見守るauditor 2.一緒に走るpartner
3目標は常に意見表明 3.目標はプロジェクトにより千差万別
4.言い難いことも言わなければならない 4.納得するように言わなければならない
5.過年度調書というデータベースがある 5.ゼロベースでの思考が求められる
6.似たような経験を積み上げることで自信が出来る 6.新しいことにチャレンジする姿勢が求められる
7.マンネリ化による倦怠感 7.一発勝負による緊張感
8.提出期限は法定で決められている 8.時間の多寡は成果物に比例しない
9.失敗が新聞に載る 9.成功が新聞に載る
10.監査報酬は費用 10.コンサルティングフィーは投資
11.マーケットに対する使命感 11.顧客満足度に対する使命感
12.監査手続が出来なければ監査範囲の制約になる 12.提案は実現可能な水準にまで落としこむ必要がある
13.過去のシナリオの確かさを検討する 13.未来のシナリオを確かなものにする


会計監査人だからといって、監査六法とにらめっこばかりするわけではないし、コンサルタントだからといって、フレームワークに当てはめてドヤ顔でプレゼンテーションをするわけではありませんが、知識や技術の体得以前の問題として、気構えの違いをまず認識すべきではないかと思いました。


inspired by

宴の支度 (3) 小さな変化からすべては始まる。「プロ」と「アマ」の13の違い

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